セイコー5スポーツという腕時計の思い出

セイコー5スポーツという日本の優秀な腕時計のことをどれだけの方がご存知でしょうかね。

あれは、尼崎に住んでいた時ですから、小学校の4年生のころの話です。

日本の時計技術の優秀さが次第に世界に知られるようになり、日本のセイコーから世界のセイコーに飛躍しようとしていた時、その勢いに乗って、テレビでは腕時計のコマーシャルがバンバン流れていました。

そんな時セイコーが画期的な腕時計を開発し、そのコマーシャルを流しました。

それが、「セイコー5スポーツ」自動巻きの腕時計でした。

当時の腕時計は、ただ”時計です!”というだけのデザインがほとんどの中、少しごつく、ハデめでカッコイイデザインだったということもありますが、何といっても、世界で始めて開発された自動巻きのシステムに誰もが驚いたもんでした。

一般的には、毎朝(だったかな?)時計のねじを巻くのが、世のお父さんの日課だったと思います。それが、普通に手にはめているだけで、自動的に時計のねじが巻ける!これはすごい事でした。(クウォーツの時計なんて無い時代ですから)

そんな最新型の腕時計を小学校4年の私は欲しくて欲しくてたまらなくなりました。誰にも言いはしませんでしたが、心の中で熱く熱く思っておったわけです。

そしたら、その翌年の誕生日に、父が誕生日のプレゼントとして黒い包みをくれました。包装を解くとナント、セイコー5スポーツの化粧箱。天にも昇るような気持ちで箱を開けると、そこには、父が今まで使っていた古い腕時計が納まっていました。
父の腕を見ると、ピカピカのセイコー5スポーツ!
一度天に昇ってるだけに、そのガッカリ度はとんでもなく、つい泣いてしまいました。

そんな私を見て父は「そんなにうれしいのか!」と目を細めてます。「ウワー誤解だ誤解だー!」

それ以来、セイコー5スポーツは私の憧れの時計となりました。

時は移り世はクウォーツの時代。自動巻きの腕時計は姿を消し、私もセイコー5スポーツの事はほとんど忘れていました。

それが、最近ネットで逆輸入品のセイコー5を見つけたんです。
今、愛用してますが(安いんですよコレガ!)、いいんです。とっても。

ほかにもそんな方いますかね。
posted by ヒロト at 13:12 | Comment(10) | TrackBack(9) | 小さい頃の思いで

コップから水があふれ出るように

小学校の5,6年の頃だったと思いますが、当時福岡の福岡音楽学院に通っていた私は、将来ベートーベンやモーツァルトのような偉大な作曲家になりたいと真剣に思っていました。

それで、レッスンの日などの帰り道、大きな本屋さんの音楽コーナーで、音楽の本を手にとって、中をぱらぱらと読むのがとても楽しくて、よくそうしていました。

或る日、いつものように、本を手に取っていると、横で本を探していたお兄さんが、「キミは音楽が好きなの?」と聞いてきました。

それで、「はい、大きくなったら、作曲家になりたいんです。」と応えました。

すると、そのお兄さんは、「ほーっ」と言って、「じゃ、いい事を教えてあげよう。」と言って、こんな事を話してくれました。

「あのね、ここにきれいなコップがあると思ってごらん。そして、そこに上からこれもきれいな水を少しずつ入れていくんだ。するとどうなる?コップは水でいっぱいになってくるだろう?そして、それでも入れ続けていると、きれいな水がどんどんあふれて出てくるよね。作曲もこれと同じ。今のうちに、キレイな曲をイッパイイッパイ聴きなさい。そしてずっと聞き続けていると、いつの日か、自然に、君というコップからキレイな曲が湧き出てくるようになるよ。」

そのときの私は、きっと夢見る乙女のような目をして、お兄さんを見つめていたと思います。

今にして思えば、子供には似つかわしくない作曲法などという大人が読むような本を手にしている子供の軌道修正をしてくれたんだろうと思いますが、とてもいい思い出として、時々思い出すものですから、書いてみました。
posted by ヒロト at 10:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小さい頃の思いで
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