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大人になった記念-キャバレー

いろいろあって、入隊を決意したわけですが、その手続きを終え、あと数日で実際に家を出て入隊と言うある日、突然父が、「これからは、お前はもう社会に出る。大人になるということだから、今晩は俺に付き合え」と言ってきました。「わかった」と言って付いて行きましたが、どこへ行くのかなど、全く見当も付きません。

すると、着いたところは、なんと今は全く見かけませんが、キャバレーという大人の社交場。それも、かなり高級なキャバレーで、「ミカド」といいました。残念ながら、東京のどこの「ミカド」だったか忘れてしまいましたが、とても広いお店でした。

店の中は、薄暗い中にいろんな色の照明がついており、生バンドが演奏していました。

席に案内されると、すぐに一人に一人ずつ、お姉さんが付きます。
高校を卒業したばかりですから、どぎまぎして何が何だか分かりません。

父は、ごく自然に話をしながら、お姉さま方(この時は二人を相手に話していた)を笑わせていました。

そうこうする内に、父は、相手のお姉さまとダンスに行ってしまい、後には私と相手をしてくれているお姉さまの2人だけになってしまいました。

「どうすりゃいいんだよ~」心の中で叫びましたが言葉が浮かびません。
やっとの思いで口から出た言葉は「どの位このお仕事していらっしゃるんですか?」でした。お姉さんも困ったでしょうね。

しばらく沈黙があって、
「あっ お父様かっこいいわね。」と父が踊っているほうを見て言いました。父は若い頃結構遊んでいたらしく、母との出会いもダンスホールだったそうです。
「ここに連れて来て下さるなんて、いいお父様ね。」なんて言ってくれましたが、きっとあきれてたんでしょうね。

程なく父が戻ってきて、雰囲気を察してか、すぐ店を出る事になりましたが、
どうやら、餞別のつもりで、連れてきてくれたようです。

かなりたってから、世の中の事が少しわかる様になって気づいたのですが、
あのお店、当時の父の給料では、なかなか行けないレベルのお店だったようです。


無理したね! おやじ!
でもありがとう。


プロフィール

名前:
父之介
年齢:
相当な歳
性別:
見た通り
一言:
人生の大切な宝物、思い出をなくさない為にこのサイトを作りました。
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